遠き遠き あの人を想い

あの人への気持ちを叫びながら

今宵も私は奏でるのだ



月に司る天使達よ

あの人は今 どう生きている?

何をしている?

もしも あの人が今起きているのなら

伝えてはくれぬか

“耳を澄まして” と



優しく優しく 美しいトリルと

深みのある低い音に

あの人は きっと感嘆のため息を漏らすだろう



月に司る天使たちよ

あの人は まだ冷酷な心のままか?

仲間は 居るか?

もしも あの人が一人きりならば 伝えて欲しい

“私があなたを待っているから

あなたは一人じゃない” と



あの人は きっと気付いてくれるだろう

この曲に込められた 私の気持ちを

きっと汲み取ってくれるだろう



月に司る天使達よ

この想いを この胸の叫びを

あの人へ届けてはくれないか

もしもあの人に まだ心があるのなら

あの人の心へ届けてくれ

“会いたい” と



今宵も私の指は 黒鍵と白鍵を這う





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と……とりあえず骸宛のものでっす。
解りづらくて長くてスミマセン。
私、詩を書くと長くなるタイプなので、「長いのキライ」って方は
余り読まないほうがよかったかもしれません……;

読んでくださり、ありがとうございました。

この作品は蒼空の雫様の詩投稿作品です。
蒼空の雫様、ご投稿有難う御座いました。

photo/NOION