わかってる。 アンタにとっちゃぁあたしはただの友達。 最高の片想い 天気は最高。絶好のお昼寝日和。 ここは屋上。さんさんと差す太陽が気もちいい。 ねっころがって昼寝を始めようとしたら、 「」 来たよ。 これからコイツは多分私の気分を突き落とす。 奈落のそこでも足りないくらい深い穴へ 私を突き落とすのだ。 「なに、獄寺。また振られたか」 中坊のくせにタバコの臭いを纏っている獄寺には、もう慣れた。 同級生には「うらやましー!」だとか色々言われるが、 きっとあいつらにはわからない。 「振られてねーよ!!・・・・今度一緒に遊びにいこう、だって」 ・・・好きなヤツに、恋愛の相談をされるなんて。 しかも自分じゃない、ほかの誰か。 ずきっとココロの音が聞こえた気がした。 「よかったじゃん」 体を起こしても、絶対に獄寺のほうは向かない。 きっと、あいつの顔は真っ赤だ。 私の所為じゃなくて、・・・・違う誰かの。 「で、どうしたらいいと思う?」 聞くなよ。そんなこと。 そんなことが言えるはずもなく。 「行けばいいじゃん」 ああ、機嫌が悪くなってきた。 何が悲しくてコイツの色ボケ話を聞かなきゃならんのだ。 「行くのは当たり前だろ!・・・だからさ、その」 アドバイスをくれ・・・、と小言のように呟いた獄寺をチラッと見て、胸が痛んだ。 「・・・こくればいいじゃん」 やばい、ちょっと泣きそうだ。 鼻がツーンとする。 「はっ!?無理だろ」 「やる前に諦めんなよ」 「・・・でもよぉ」 ばかやろう。 殴ってやりたい。 何でも済ませてそうな顔してやがるくせに。 こういう所は初心で嫌になる。 「ばっか」 「なっ!!なんだよ!馬鹿って言うなよ!」 「莫迦だ、ほんとに莫迦」 泣きそうだ。 私は悪くないこいつが悪いんだ。 莫迦なのは私だ。 諦めてるのも私だ。 さっと立ち上がって呆けている獄寺に、 掠めるようにキスを。 もうどうにでもなれ。 唇が離れて、獄寺を指差して言った。 「授業料」 「意味わかんね」 あぁあ、顔が真っ赤だね。 私じゃない誰かじゃなくて、私の所為で。 そんときだけは 片想いもいいかな、と、思った。 |
性格変でスイマセン。名前変換すくなっ!! この作品は雪洞様の夢小説投稿作品です。 雪洞様、ご投稿有難う御座いました。 photo/ |