好きで好きで、堪らなく大好きだ を抱きかかえていた男の顔面に思い切り拳をくれてやった。 腹が煮えくり返るくらいの怒りに、身を任せて。 男が吹っ飛ぶのと同時にの体もゆっくり崩れ落ちそうになる。 「っっ!!!!」 その小さな体を受け止め、俺は叫ぶようにの名を呼んだ。 「大丈夫・・・・・・っっ!!?」 「・・・・・・怖かった・・・」 俺の腕の中で、小さくが呟いた。 肩を震わせて、綺麗な涙の雫を瞳から零して・・・・・・ 怖い 「っ・・・・・・!」 抱きしめる。 強く、強く・・・・・・を安心させたくて・・・・・・。 「ふっ・・・・・・くぅ・・・」 「・・・悪い・・・、俺・・・お前を・・・・・・」 護れなかった・・・・・・。 「オレが言うこと・・・聞かなかったから・・・・・・」 か細いの声・・・。不安げに眉を眉間に寄せて、言う。 「オレが・・・、お・・・前の、言うこと・・・聞かなかったから・・・こんな・・・」 「・・・何言ってんだ・・・っ、そんなこと・・・」 そんなの、のせいじゃない・・・。 俺が、もっと気をつけていたら・・・もっと早く気付いていたら・・・。 「・・・オレ・・・、お前に迷惑かけてばっかりだ・・・ごめん・・・」 キュッと俺の制服の端を握って、が呟く。 「・・・・・・誰が、迷惑だって・・・・・・・・・・・・?」 「・・・っだって、心配かけるし助けにも来てもらって・・・オレ・・・」 は目を伏せ、俺と目を合わせない。 が、俺はの頬に手を置き、俺の方に向かせる。 「好きな奴を心配して、助けて・・・それが迷惑なんて、俺は思わない」 「・・・・・・・・・・・・ぇ・・・・・・」 そっと、に顔を近づけて唇を合わせる・・・。 ああ、・・・・・・・・・やっと言えた・・・。 ・・・・・・。 「好きな奴を心配して、助けて・・・それが迷惑なんて、俺は思わない」 「・・・・・・・・・・・・ぇ・・・・・・」 ちょっと・・・、待って・・・今・・・なんて言った? そんなオレの問いかけを口にする前に、何かに塞がれた。 何事かと思えば、すぐ目の前には大好きな人がいて・・・・・・ 唇が触れ合ってて・・・・・・え・・・? ・・・唇が触れ合って・・・・・・・・・って・・・キスッッッ!!? 「ん・・・っ///」 ちょっ・・・、待て、本当に待って・・・! オレお前に、気持ち伝えてない・・・・・・っっ!!! 「んー!・・・んーーー!!!!」 トントンと胸を叩いたら名残惜しそうに音をたててあいつが離れる。 「・・・好きだ・・・、」 頭に手を添え、引き寄せて抱きしめられる・・・。 「俺・・・の事・・・昔から・・・」 「・・・オレも・・・だ。」 あいつの言葉を遮り、言う。 え、と驚いたように顔を上げる。 「オレも・・・お前が好き・・・大好き・・・」 背伸びをして、お前の首に腕を回し抱きついた。 ああ・・・ やっと・・・ この想いを伝えることができた・・・。 「「・・・大好きだ、馬鹿野朗ーーーーーーーーっっ!!!」」 今日の黄昏が、今までで一番輝いて見えたのは、 オレだけだろうか・・・ 俺だけだろうか・・・ 〜おまけ〜 「っっ!!・・・おい、君たち!!僕をほっといて何しているんだ!!?」 学級委員長がようやく体を起こし、オレたちに向かい合う。 「ああ?てめ、人の女強姦しようしたくせに、何言ってんだ・・・」 ・・・・・・・・・オレを抱き寄せている人からビキィィィッって音聞こえたのは・・・幻聴・・・? 「・・・よくもに触りやがったな・・・・・・覚悟できてんだろうな・・・?」 「ひいぃぃぃぃぃっっっ!!!」 委員長はあいつの殺気に完全にビビってしまった。 「死ね。そんでもって、もうに近づくな・・・」 「ぎゃああああああああああああっっっっ!!!!!!!」 それからあいつが委員長をボコボコにしたのは、言うまでもない。 ・・・・・・・・・ま、いいか。 〜 END 〜 |
終わりました、ハッピーエンドで・・・・・・っっ! と、いうかまだ書くつもりです。(ぇ 二人のその後を、面白がって書こうかなー・・・とか。(すいません 今まで読んでくれた方々、本当に有難うございました!!! この作品は紅い死神様の夢小説投稿作品です。 紅い死神様、ご投稿有難う御座いました。 photo/M+J |