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神様、コレが『あたし』への罰ですか 何故ですか 何故ですか あんまりじゃないですか どうして…… 道化師の失敗 03 「何コレ…………」 あたしの頭がおかしくなったのかと思った。 赤色しか見えない。 「……お…叔父さん…?叔母さん…?」 恐る恐る、リビングへと続く廊下を進む。 壁と床には夥しいほどの血、血、血…。白いルーズソックスに染み込む血が、目に鮮やかだ。 リビングのドアが僅かに開いている。 その隙間から見える 叔母さんの顔 心臓の鼓動が異常なほど早くなり、汗が吹き出る。 手足の震えが止まらない。口がカラカラに渇く。 瞬きをすることすら忘れている。 制服を着た男の人が何人も家に入り込んでくる。 あたしは、知らない人に支えられて何かを聞かれているが 何だか分からない。 叔父さん叔母さんをカメラで撮っている人 ドアノブを白い綿でポンポンとおさえている人 窓の外にいる、マイクとカメラを持ったたくさんの人…… 人 人 人 人 ………。 目がまわる。血液がさ迷い、吐き気がする。 「燈世ッ!!」 名前を呼ばれた気がして後ろを振り向く。 そこには、トシと総悟の姿が。 「…あ、トシ、と総悟…どーしたの?」 「どーしたじゃねーだろ。叔父さんと叔母さんが って…」 「…え?」 「だから… んだろ?お前の……」 「土方さん、デリカシーなさ過ぎでさァ」 「まさかテメェに言われるとは。…だがまぁ…確かにそうか… 悪かったな、燈世…」 「トシ!何て言ったの!?もう1回言って」 「え?…いや、だからお前の叔父さんと叔母さんが 殺された、って…」 殺された…殺された…殺された…? 誰が?あの2人が?まさか……。 でも、この血…。 私の大好きな人が2人も… 何で? 何で? 何で? 誰が?誰が2人を?どうしようどうしよう あたしはどうなるの?2人をどうなるの? もう生き返らないの? お金なら幾らでも払うから、お願いだから誰か…… あの2人を あたしの両親を…… それからあたしは、トシと総悟、警察の人に付き添われて病院へ行った。精神的 なショックが強いからって理由でしばらく入院することになったらしい。 「ゴメン、わざわざ」 「謝ることじゃねーよ」 「ま、燈世はしばらく安静にしとけばいいんでさァ。1人部屋だし、誰に気兼ねすることもねェ」 「燈世ちゃん、我々も全力で犯人を捜している。辛いだろうが、どうか前向きに頑張ってくれ」 「…はあ…」 「皆さん、彼女は今、休養が必要なんです。 もうそろそろ出ていただきたいのですが」 白衣を着こなした男の人がキビキビと言った。 3人は少し慌てた様子で 「また来る」と言って出ていった。最後にお医者さんも出て行き、一気に部屋はしん、となった。 もう外は真っ暗闇 あたしは 怖いくらい 頭が冴えていた |
この物語において、「闇」って言葉は一つのキーワードです。 多分…。自分の言葉に責任が持てないので(死 この作品は天狼様の夢小説投稿作品です。 天狼様、ご投稿有難う御座いました。 photo/ |