小さくても。









    夏の日。

 少し曇っていたけれど、清々しい昼過ぎだった。



こんにちわっ。です!!

10歳のおなごです♪両親が2人とも事故で死んだ。

だから今は、わずかなお金で暮らしてる。

まあ、言っちゃえばそのへんの道端で生活してるってこと。

最初は、もう地獄のどん底だったけど、平気。

なれちゃったから・・・・





 向こう側から、制服のようなものを着た男2人がやってきた。

黒髪の人と・・・茶髪の人。

茶髪の人は、こちらを見た。「この子まだ小さいですぜ。拾っていきやしょうよ。」

 あたしは、え?と呟いた。

黒髪の人が言った。「なんでだよ!!その前にお前がちゃんと仕事しろやァァァ!!」

怒ってるみたい。こんな子供いるわけないもんね。

 その時、冷たいアスファルトから離される感じがした。



「きゃ・・・。」

茶髪の人が、あたしを抱えていた。

「何するの、離してよぉっ・・!」

「俺はこんな子を見捨てるような奴じゃありませんぜ。

連れて行きまさぁ!」

 何言ってんのこの人?ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿アワワ

「なに言ってんの!!離してよ誘拐野郎!!いやー!!!」

あたしはジタバタと・・・暴れた。

「真選組に誘拐野郎はいけませんぜ。」

真選組って・・・

「あの真選組ぃ!?」









   あれから3ヶ月。

――屯所

「ほらー!沖田ぁ!はやく起きてよ」

朝8:15(土曜日)

「んー・・・、起こして下せぇ。」沖田が、眠たそうに目を覚ました。

「はぁ?どうやっておこ・・っ!?」

  どんっ

は、何にもないところで滑った。

「いったぁー・・・( ノД`)」

が着地したのは、ちょうど沖田の腹で。

「だいじょうぶですかぃ、vv」腹黒な笑みを浮かべた。

沖田はに顔を近づけた。

「な、なにを・・・」



     チュ

「きゃああああああああぁあああああああああぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!!!!!!!!」

屯所に叫び声が響き渡った。



 「んなっ・・何を・・・しとるんじゃ馬鹿!!仮にも10歳に・・・・・・こんの

変態S!!サディスト!!腹黒!もう嫌い!!!」

は、屯所を飛び出した。

走って着いたのは、



  万事屋。

ガラッ

「すいませんが!!」は怒りながら、中へ入っていた。

!久しぶりアル!!何か用があるネ?」

神楽が、いつものように(?)素昆布を加えながら嬉しそうにに近づいた。

「もー・・・あの変態には嫌になったの!!!」

「何!?あのクソヤローが

に何かしたアルカ!?定春、行くア・・・・」

 ガラッ!!



それはあいつだった。

「沖田・・・・」

は少し睨んで言った。

「お前ぇ!!!になにしたアル!!!」

神楽が沖田のほうへすっ飛んでいった。

「素昆布娘には関係ないでさぁ。」

「なんだとぉ!?」



はボーッとその場に立ちすくした。

何となく嫌だった。

2人が恋人同士に見えたから。

「・・ッ!!」

は沖田を押しよけ、外へ飛び出した。

そして

走って、走って、走って、

人があまり居ないところにあった倉庫の裏側でへたれこんだ。

「はぁっ・・・・はぁはぁはぁ・・・はっ・・・・ぁ。」

なんで逃げ出したんだろう。

何歳も年上の沖田に恋人ができたって。

良いはずなのに。

「馬鹿だ・・・あたし・・・・・。」

涙がこぼれた。

醜い嫉妬だったんだ。

あたしは・・・・

「好きだったんだ。」

小さな声で呟いた。

「なんて、馬鹿な恋したんんだろう。」

ずっと年下で子供のあたしを、女としてみてくれるわけがないのに。





 「何やってんでさぁ。」

はビクッとした。

「また、見つかっちゃったね・・・。」

もう起こる気にはなれなかった。

「俺も・・・好きでさぁ。」

沖田はの隣に座った。









     「はぁ?」





沈黙。

沖田は吃驚したご様子。

「だって!!沖田あたしより8,9歳年上じゃん!!歳離れすぎだし!!」

沖田はを抱きしめた。



「じゃあ、断るって言うんですかぃ?」

の耳元でそう呟いた。

は真っ赤になって目をつむった。

「ううん・・・あたし、好きだもん。」

でも、疑問が1つ。









  「沖田ってロリコンなの?」













  「はぁ?」





またもや沈黙。

「だっ・・・だって、犯罪じゃん!!10歳だよ!?危ない人ですかあなた!!」



だからでさぁ。」



沖田は唇に深くそして長くキスをした。

は耐えられなかったらしく。

「んー!!んっんっー!!!」

沖田の胸をたたいて、合図した。

沖田は、何も気付いていないふりをして、やめなかった。

 やっと離してくれた。

「っふ・・・はぁー。。長いってば!!死んじゃうじゃん!」



 むにっ



ん?むに?

見ると沖田の手が、のまだ小さい胸をつかんでいた。

「んー・・やぁ!やめて痛い!!ふぁ・・んっ。」

沖田は手を離し、呟いた。

「まだやるには小さいでさぁ・・・・。」

「馬鹿!!」

は桃色の顔を見られないように、うつむいた。

「夜、お楽しみに。」

沖田は爽やかな笑顔を見せた。

「まじで!?嘘でしょ!!まだ10歳に!」

は焦って言った。

「それは夜に分かる事でさぁ。」



またキスをした。









ぎゃあ!!!
恥ずかしい!!
初めて書きました・・・・。
10歳ですって!
犯罪的ですね。
いやぁ、昔を思い出しながら>
「こんなことがあればよかったのに!」
という妄想を爆発させちゃいました。
すいませんでした・・・


この作品は佳菜恵様の夢小説投稿作品です。
佳菜恵様、ご投稿有難う御座いました。

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