好きなんだから、しょうがない









嗚呼・・・、大好きだ この野朗・・・





本気で大好き・・・・・・だけど・・・やっぱり・・・・・・































「ただいま」









暗い家のドアを開けて、オレは呟く。





本当は「ただいま」なんて、言わなくてもいい。





だって家には誰も居ないから。









オレの両親は、オレが小学生のときに事故死した。





結婚記念日に二人で旅行しに行ったら、両親の乗った飛行機が墜落したのだ。



それを知った当時のオレは、たくさん泣いたっけな・・・・・・。







そのときは、あいつも一緒に泣いて・・・・・・













・・・・・・って・・・・・・。











「なんでまたあいつが・・・・・・」









顔を顰めて額に手を置く。















あいつに握られた手が、まだ熱い・・・。















あ、・・・また・・・・・・・・・あいつの事が脳裏に・・・















「・・・ああもう・・・、なんでまた出てくるんだよ・・・・・・っ」













こんな風になったら、もう無意識にあいつの顔が次々浮かんでくる。













・・・こうなったら、オレはどうしようもないんだ。













今日はさっさと寝よう・・・と思っていたら、チャイムが鳴った。



















・・・・・・・・・嫌な予感・・・・・・・・・。



















「・・・はぁーい・・・」







「おい、俺」



























・・・・・・やっぱし・・・・・・・・・・・・。











こういう会いたくて、でも会いたくないみたいな時に来るんだから・・・。































「・・・・・・なんだよ・・・」









「お前こそどした?なんかテンション低いな」











・・・・・・誰のせいだ・・・誰の・・・・・・













「ほい、これ。お袋から」







「え?ああ・・・」











あいつの両手で持っている皿の存在に、今気付いた。











「今日帰るの遅かったから、これ食えってさ」







「ああ、分かった。ありがとう。それじゃバイバ・・・」







「なに言ってんだ、俺も一緒に食うぞ」











「・・・・・・はあぁ?」









・・・そういえば、皿が2枚・・・・・・・・・。

















「食う気・・・?」







「おう、食う気」

















ニカっと笑って躊躇なく(オレの許可なく)家の中に入っていった。

















「・・・なんでや・・・」

















・・・頼むからそんな軽んじた行動はやめてくれよ・・・・・・。























オレマジでお前無しで生きていけなくなっちまうよ・・・・・・。



















嗚呼もう・・・大好きだ この野朗・・・っ!







でも・・・・・・やっぱり・・・・・・









二人で手繋いで帰った後。
家は隣同士です。はい。
なんかギャグ含んでます。
中途半端・・・次はどうしよっかな・・・(ぇ


この作品は紅い死神様の夢小説投稿作品です。
紅い死神様、ご投稿有難う御座いました。

photo/M+J