君の笑顔に、どれだけ救われるのだろう。 When I was seeing your smile, I feel cheer. 四番隊にて。 「あっ」 ばさばさばさ、と書類が舞い散る。 「あ〜〜あ、またやっちゃった」 ふぅ、とため息をついて、その女性は舞い散った書類をかき集める。 「あ、さん。また書類落としちゃったんですか?手伝いますよ」 少年は、女性の隣に座り、一緒に書類を集める。 「ああ、花ちゃん、ありがとう」 「いいですよぉ、別に」 困った時はお互い様でしょう? と少年は笑って言う。 その笑顔に、どれだけ救われるんだろう。 「ァ、まぁた書類ブチ撒けたの? アンタ、 いい加減にしなさいよねー。片目しか見えないなら、 護廷を辞めたら? ジャマなだけよ」 同僚や、上司の女たちは、が何かミスをする度、 同じ事を繰り返し言ってくる。 が、片目が見えないことで悩んでいるのを知っているからだ。 冷たい言葉。まるでナイフのよう。 ナイフを突きつけられて、の表情は曇ってしまう。 「気にしない方がいいですよ」 少年は、にこっと笑って、を気遣う。 その笑顔からは、へ、とても暖かい優しさが 向けられているのだ、とわかる。 その優しさには、本当に助かっている。 でも、その優しさに甘えてしまう自分に嫌気が差すのも事実。 最近、はよく思う。 “隻眼が捉える この世界はとても曲がっていてとてもえげつない” と―― そして、悩む。 このまま護廷に居ていいのか、と。 「……さん。もしかして、護廷を辞めようなんて考えていないでしょうね?」 「…………なんで?」 道がぐにゃっと曲がって見える。 泣きそうになっているから、じゃない。 いつもそう、この片目が見えないから。 「なんとなく、です。 でも、辞めないでください。僕、さんが 護廷を辞めてしまったら……笑えなくなると思います」 「…………どうして?」 「知っていますか? さん。一人の人が泣いていたり、落ち込んでいたりして、 その時周りに居た人たちが笑っていないと、その人は、とても悲しい想いになっちゃうんですよ」 「…………」 「だったら、僕は笑って居たい。さんが 落ち込んでいる時、泣いている時、僕が笑って居れば、 さんも笑ってくれるんじゃないか、って思うんです」 「花、ちゃん……」 「僕、さんの笑顔で元気付けられるんですよ」 花ちゃん、それはあたしの科白だよ。 君の笑顔のおかげで、ほら、あたしは真っ直ぐ歩ける。 君が居なかったら、あたし、歩けないと思うよ。 「うん……辞めない。護廷、辞めないよ、あたし」 「本当ですかっ!?」 ぱぁっ、と輝く、君の笑顔を見ると、あたしは元気付けられるんだ。 君に、元気をもらっているんだ。 ねぇ、花ちゃん。あたしはまだ、君の笑顔がないと、 上手く生きていけそうにないよ。 だから、いつか。 いつか。 君を支えられるほどになるから、今は、まだ、 私の隣で笑っていて? アトガキ。 笑顔で人は幸せになれるんだと思います。 にしても…タイトルの英文、あっているかどうかが不安です(笑) 読んでくださり、ありがとうございました。 この作品は蒼空の雫様の夢小説投稿作品です。 蒼空の雫様、ご投稿有難う御座いました。 photo/Sky Ruins |