太陽が僕らにさよならを告げて

月が僕らにこんにちはを告げる

そんな時間帯の、ほんのひと時



奔る、奔る、その先に

「――――虚、か……」



近づく、近づく、その存在に

僕は、ひっそりと構えて待つ。





虚の姿が見えて、僕は弧雀を構える。

「……来るなら来い」

弓を引き……離そうとした、その瞬間。





「失せろ」

声が……天から。

そして、僕の目の前には、蒼い存在が降ってきた。





蒼い蒼い、高いところで結われた髪。

そして、髪と同じく蒼い、意志の強い瞳。

彼女は……



「失せろ」

もう一度、同じ言葉を僕に向けた。

「……」



「聞こえなかったのか? 

邪魔だ 退け

テメェはすっこんでろ

戦場にガキは いらねぇんだよ」



「ガキだと? 僕は滅却師だ!」

「だから何だってんだよ。別に大した霊圧もねぇし、

見た目はただの高校生にしか見えないな」

「それでも、僕は――」

「あー……。もう、いい」

シュッと、音がしたと思うと

物凄く大きな、鋭い音が、僕の体中に響く。

「……ッ」

腹部に強烈な痛み。

僕は、地に伏すことしかできなかった。

「お、丁度来たみてぇだな」





タン、と、音はそれだけで

気付けば彼女は、向かってきた虚を斬っていた。

「な……!」

「あぁーあ! つまんねぇ。隊長のバカ、こんな弱い奴と

戦いたかったんじゃなかったのによ。

隊長、こんぐらいわかっているはずなんだけどな」

さて、帰るか、と彼女は伸びをする。



「待て…」

「お? あー、どした、ガキ」

「ガキじゃない……僕は、石田雨竜。滅却師だ……」

腹は一言発するたびに軋む。

「そ。あたしァ

「僕は、君を、殺す……」

「ハッ、無理だね。ま、いーや。

そんじゃ、いつか何かが狂った時、また会うようなことがあったら、

勝手に殺せば? ま、今は愛しーい隊長に会いたいんでね」





タン、と音がして、は姿を消していた。



いいだろう、僕は君を殺す。







次は君が地に伏す番だ









うーわーぁ。なんか、つかみ所がない作品になってしまいました…(汗)
雨竜は初めて書きました。でも、口調云々わかりませんでしたorzしょ、精進しまーす(滝汗)

読んでくださり、ありがとうございました。


この作品は蒼空の雫様の夢小説投稿作品です。
蒼空の雫様、ご投稿有難う御座いました。

photo/乙女失格