なあ、・・・本当にお前は・・・気づいてないの? オレの気持ちに・・・・・・・・・ 気づけよ、そんなのだからお前 馬鹿 って言われるんだぜ? 「なあ・・・・・・」 「あん?」 オレよりも先を歩く親友のお前に話しかける。 「部活・・・忙しいみたいだな・・・・・・」 「うん?・・・ああ、そうだな。最近は忙しいな」 オレを振り返り、微笑むお前。 最近じゃないだろう、とオレが苦笑すると、お前は声をあげて笑う。 「ははっ、そうだな。ま、仕方ないだろうっ」 ほら、仕方ないとか、そんな言葉で済ませる。 オレが言いたいのは、そんなことじゃない。 『最近、お前と一緒にいる時間が少ないな』 と。 オレたちは、幼稚園から一緒だった。 一緒に笑って、怒って、喧嘩もして、涙ぐんだりもした。 そんな親友のオレたち・・・・・・。 でもオレは、お前のことをただの親友として見てはいないんだよ。 お前・・・、気づいてないだろ・・・・・・? オレが、お前のことを・・・・・・・・・・・・ 「おい、」 「・・・え?」 不意に声を掛けられ、少し驚く。 「何ボォーっとしてんだよ。早く帰るぞ、腹減った」 暗い道の中、お前はニヤリと笑ってオレの頬に触れる。 アアもう、畜生・・・・・・そんなことすんなって・・・・・・ 切なくて切なくて、・・・たまらなくなる。 お前の手を払いのけ、 「そうやって無闇に触るなよ」 軽く睨む。 だって、泣きたくなってしまうから。 「・・・なんでだよ・・・ 触ったっていいだろうが・・・」 お前は少しムスッと怒ったように言って、今度はオレの手を握る。 「・・・・・・おいっ・・・!!」 「・・・・・・・・・・・・うるせぇ・・・・・・」 今度は明らかに怒っている声。 更に強く絡めるように手を握ってきた。 「”今が暗くてよかったよ・・・・・・“」 明るかったら、絶対他の生徒や通行人にばれる所だ。 「離せよ・・・・・・」 「嫌だ」 きっぱり言い放つお前に溜息を吐く。 そのまま歩いて、オレはお前に引っ張られる状態。 お前は、オレの気持ちに気づいてこんなことしているの・・・? そしたら、スッゲー嫌がらせだな・・・・・・。 気づいてないなら・・・・・・・・・馬鹿だよ・・・・・・ 「・・・・・・馬鹿野郎・・・・・・」 切なくて、切なくて・・・オレは堪えきれずに涙を零す。 お前は、オレが泣いているのにも、苦しんでいるのにも気づいてない。 そんなのだからお前は、 馬鹿 なんだよ・・・ |
なんかこっちの方が書きやすい・・・っ。(コラ えーと、好きな親友に告れないヒロイン(男装!!)。 その親友の名前は、カット。 なんか続きたい気分・・・(え? この作品は紅い死神様の夢小説投稿作品です。 紅い死神様、ご投稿有難う御座いました。 |