束縛





・・・嗚呼・・・ 

          





              つまらない











いつしかオレは、そんなことを考えるようになっていた。





変わらない朝・・・

変わらない人・・・

変わらない時間・・・

変わらない仕事・・・

変わらない生活・・・・・・





束縛のような日々が、刻々と過ぎていく。

たいくつだった。

胸元でいつも引っかかっている、口には出さない一言。

上忍である以上、里に忠誠であることが強制されている。

それが此処、砂隠れの里の掟。

束縛なんて、まっぴらだ。オレは自由になりたい。





・・・自由に、もっと強くなるために・・・。



オレはまだ強くなれる。

だが今のこの里なんかでは、オレは自分の力を開花させることはできない。





「強くなりたい。オレの力を確かめたい。」





二十年以上前、この里の天才クグツ使いが里を抜け、暁という組織に入ったと聞いた。





その人も、こんな気持ちだったんだろうか・・・。



「束縛」が嫌になったのだろうか・・・。



・・・あるいは・・・・・・・・・





そんな考えが膨らんでいき、オレは・・・・・・・・・・・・



























「今日から一人、この組織に入る者がいる。」



・・・暗闇の空間に男の声が響く・・・。



「砂から抜けてきた忍びだ。

 年は十四と若いが、力量はこの中の誰とも劣らないだろう。」



「へぇー、砂から。どんな奴だい、リーダー。うん。」



「出て来い」



リーダーと呼ばれた男が一声かけると、微かに風の動く気配がした。



男の周りにいた者達の中で軽く口笛を吹く者もいれば、関心の声を漏らす者もいた。



「・・・名は・・・?」



闇の中、リーダーの斜め後ろで跪く紅髪の少女が一人。



「我が名は、鷹 



顔だけを起こすと、そこには闇の中でも冷たく輝く蒼い瞳があった。







「自由と力を求めて此処に参った」













オレは、里を捨てた。













初投稿させて頂きました、紅い死神です。
・・・意味不明ですね・・・。(汗
何が書きたかったんだろう、私。
あ、ちなみに男装主人公です。
たぶん私は男装しか書けないと思うので・・・。(死
すいませんでした。




この作品は「紅い死神」様の夢小説投稿作品です。
「紅い死神」様、ご投稿有難う御座いました。

photo/十五夜